夢、とは。



歩いても歩いても、
進めなかった。

それでも頑張ろうと思った。
少し進んだ気はしたけど、
やっぱり進めなかった、
前にある空気が、
押し返してきた。

押されて、
後ろに倒れて、
気を失った。



表彰式みたいだった、
変な形のトロフィーをもらった。
白い、プラスチックの、
大きい。

受け取った。
階段を歩いた。

会場の人たちが、
失神症の人だ、って
私のこと言った。

失神症、
っていう言葉があるんだって、
思った。
病名があるんだ、って思った。


病院にいた。
点滴をしてた。
薄水色の病院着をきてた。
誰かがお見舞いにきてた、
気がした。

何もしないで、
ずっと寝てられるって、
最高かも、って思った。

ただなんかつまらないから、
少し勉強しようかな、って思った。





よくわからない、
目が覚めた。